結論:16時間断食を社会人が続けるコツは、「何時に食べるか」ではなく「自分の生活で一番食べにくい時間帯を断食に充てること」です。 睡眠の時間をまるごと断食に含めれば、実際に我慢するのは数時間だけで済みます。この記事では、勤務形態別(日勤・朝型・夜勤シフト・在宅・外回り)の時間割テンプレと、残業や飲み会がある日の調整法を、営業職で16時間断食を5年続けている私の実体験とあわせて紹介します。
16時間断食とは、1日のうち食べない時間を連続16時間つくり、残りの8時間以内で食事を済ませる食事法です。「何時から何時までを食事時間にするか」は自由に決められるので、自分の勤務スケジュールに合わせて設計できます。
社会人が続ける時間割の基本:睡眠を断食に含める
まず大原則です。16時間のうち、7〜8時間は寝ている時間に充てる。 これだけで、起きて我慢する時間は実質8〜9時間に減ります。
たとえば夜20時に食べ終えて0時に寝れば、そこまでで4時間。翌朝7時に起きるまでさらに7時間。起きた時点で11時間が経過していて、あと5時間、つまり昼12時まで我慢すれば16時間が完成します。実際に「腹が減ったな」と戦うのは、朝起きてから昼までの数時間だけです。
食事タイミングと代謝・体内時計の関係は研究でも整理が進んでいて(Am J Clin Nutr 2022)、どの時間帯に食べるかは体のリズムと無関係ではありません。ただ社会人にとって最優先すべきは、体内時計の理屈より「自分の勤務で無理なく守れる型かどうか」です。守れない完璧な型より、守れる普通の型が勝ちます。
あなたの勤務形態ならどの型?
代表的な5つの型をテンプレにしました。自分の働き方に近いものを起点に、微調整して使ってください。時刻はあくまで目安です。
日勤(昼12時〜20時に食べる型)★一番おすすめ
- 20:00 夕食(ここで食事終了)
- 20:00〜翌12:00 断食(うち睡眠7〜8時間)
- 12:00 昼食(断食終了・食事再開)
朝を抜くタイプです。私自身がこの型で、営業職として8時頃から19〜20時まで働く生活に一番フィットしました。午前中は仕事の立ち上がりで忙しく、集中していると空腹を忘れられるので、朝抜きと相性がいい。迷ったらまずこの型から試すのをおすすめします。
朝型・早寝の人(朝7時〜15時に食べる型)
- 15:00 遅めの昼食兼夕食(ここで食事終了)
- 15:00〜翌7:00 断食
- 07:00 朝食(断食終了)
夕食を早めに済ませる「夜抜き寄り」の型です。早寝早起きが染みついている人、夜の予定が少ない人に向きます。夕食が早い分、就寝時に胃が軽く睡眠の質が上がる人もいます。ただし夜に空腹で眠れない人には向きません(これは後述)。
夜勤・シフト勤務でもできる?
できます。ただしシフト勤務は「時刻」で固定できないので、勤務サイクルを1つの『日』とみなして16時間の窓を組むのがコツです。固定すべきは時刻ではなく「食べ終わりから次に食べるまで16時間」という間隔。シフトが不規則でも、この間隔だけ守れば成立します。
たとえば一般的な夜勤サイクルなら、こう組めます(※これは私の体験ではなく、間隔を守るための設計例です)。
- 18:00 夜勤入り前にしっかり食事(ここで食事終了)
- 18:00〜翌10:00 断食(夜勤の勤務時間+帰宅後の睡眠をまとめて充てる)
- 10:00 起床後に食事(断食終了)
ポイントは、勤務時間と睡眠という「どうせ食べない時間」を16時間の中に最大限取り込むこと。そもそも夜勤は体に負担の大きい働き方です。体調が崩れている時期は、断食より休息を優先してください。
在宅ワークの人
在宅は自由な反面、キッチンが近くて一日中つまめてしまうのが最大の敵です。時間割そのものより、「食事の窓の外は台所に立たない」というルールを決めるのが効きます。日勤型(12〜20時)をベースに、食べない時間帯は仕事部屋から出ない・お菓子を視界から消すを足してください。自由な人ほど、外枠のルールで縛るほうがうまくいきます。
外回り・外食が多い人
食べる時刻が固定できないのが外回りです。私も営業でアポがずれ、昼が13時にも15時にもなります。この場合は「食べ終わりの時刻だけ記録する」運用が現実的です。何時に食べ始めたかより、「最後に食べ終わったのが何時か」さえ分かれば、そこから16時間を数えられる。外回りの食事の組み立ては外回り営業で食事が不規則な人へに詳しく書いています。
残業・飲み会がある日はどう調整する?
社会人である以上、時間割は崩れます。前提にしておいてください。
- 残業で夕食が遅れた日:食べ終わりが22時になったら、翌日の断食終了を14時にずらすだけ。時刻を固定せず、「食べ終わりから16時間」だけを守る
- 飲み会・会食の日:割り切って楽しむ。翌日の開始時刻をずらして帳尻を合わせればいい。飲み会続きの調整は外食・飲み会との両立術へ
- どうしても辛い日:16時間にこだわらず12〜14時間に縮めてOK。断続的断食は毎日完璧でなくても効果が出ると報告されています(BMJ 2025)
崩れた日を「失敗」と考えると続きません。1日単位ではなく週単位で帳尻が合っていればいい、と考えるのが社会人が続けるコツです。
夜に眠れない人は、どの型を選べばいい?
夜に空腹で眠れないタイプの人は、迷わず日勤型(朝抜き)です。これは経験からの警告でもあります。夕食を早めて夜を長く空ける型(朝型・15時終了など)は、合わない人には本当に合いません。
私は夜抜き寄りの型を試した時期、布団に入っても腹が「早く食えよ」と急かしてきて眠れないんですよ。10時に横になって、12時、1時、2時……最後に時計を見たら3時か4時。で、次の日は当然、最低の体調で朝から仕事です。いや、これは無理だと。睡眠を削ってまで続ける価値はないと判断して、朝抜き型に落ち着きました。夜眠れないなら、そこで粘っちゃダメです。詳しくは16時間断食で寝れない原因と対処法に書いています。
続けるコツ:自分のリズムを記録で固定する
勤務形態別のテンプレを紹介してきましたが、最後は自分専用の型に育てる段階です。そのために効くのが記録です。
食べ終わりの時刻を記録していくと、「自分は何時終わり・何時開始のリズムが一番ラクか」が数週間で見えてきます。私の場合は手帳に印を付けていました。残業や会食で崩れた日も記録しておくと、「今週は崩れが多いから週末に整えよう」と週単位で調整できます。時間割は最初から完璧に決めるものではなく、記録しながら自分にフィットさせていくものです。
私はいま、この「食べ終わりの記録と16時間のカウント」をスマホで自動化する断食タイマーアプリ16h danjikiを開発しています(ojicare)。手帳の印を、通知とカウントダウンに置き換えたイメージです。
時間帯選びで朝抜き・夜抜きを迷っている人は朝抜き・夜抜きどっち?、そもそも続かない人は16時間断食が続かない人へもどうぞ。
まとめ:守れる型が、正しい型
- 大原則は睡眠7〜8時間を断食に含める。実際に我慢するのは数時間だけ
- 迷ったら日勤型(12〜20時に食べる=朝抜き)から。午前は集中で空腹を忘れやすい
- シフト勤務は時刻でなく「食べ終わりから16時間」の間隔で固定
- 在宅は食事の窓の外は台所に立たない、外回りは食べ終わりの時刻だけ記録
- 残業・飲み会で崩れても、週単位で帳尻が合えばいい。辛い日は12〜14時間でOK
- 夜に眠れない人は迷わず朝抜き型
完璧な時間割を探すより、自分が守れる型を記録しながら育てるほうが、結局いちばん早く続きます。
よくある質問
Q. 社会人におすすめの断食スケジュールは?
A. 迷ったら日勤型(昼12時〜20時に食べて朝を抜く)がおすすめです。睡眠時間を断食に含められ、午前は仕事の集中で空腹を忘れやすいためです。私自身も営業職でこの型に落ち着きました。
Q. シフト勤務でも16時間断食はできますか?
A. できます。時刻で固定するのをやめて、「最後に食べ終わってから次に食べるまで16時間」という間隔だけを守ってください。勤務サイクルと睡眠をまとめて断食時間に充てると、不規則でも成立します。
Q. 残業で夕食が遅くなった日はどうすればいいですか?
A. 翌日の食事開始を後ろにずらすだけでOKです。時刻を固定せず「食べ終わりから16時間」で数えれば、遅い夕食にも自然に対応できます。1日崩れても週単位で帳尻が合えば問題ありません(BMJ 2025)。
Q. 在宅ワークだと逆に続きません。コツは?
A. 時間割より「食事の窓の外はキッチンに立たない」というルールが効きます。つまめる環境そのものを断つのがポイントです。お菓子を視界から消し、仕事場所と食べる場所を分けてください。
✍️ この記事を書いた人
断食サラリーマンKEN(OJC/ojicare)— 営業職の会社員。38歳でプチ断食を始め、16時間断食を5年続ける実践者。朝抜き型(20時→翌日昼)で定着。会食・接待の多い生活の中で「無理なく続ける工夫」を試し続けている。
※ペンネーム+実体験で運営。医療に踏み込む内容は別途、医師・管理栄養士の監修を付ける方針。
⚠️ 注意・免責
- 夜勤・交代勤務の方は、生活リズムが不規則になりやすく体調を崩しやすいため、無理のない範囲で行い、体調不良時は中止してください。
- 妊娠中・授乳中、持病で治療中の方、成長期の方、過去に摂食障害のある方は、自己判断で断食をしないでください。実施前に医師に相談を。
- 本記事は個人の体験と一般的な情報提供であり、医療上の助言ではありません。
📚 参考文献(出典:PubMed/DOIリンク必須)
- 食事タイミングと代謝・体内時計(スコーピングレビュー). Am J Clin Nutr. 2022. DOI
→ 食事のタイミングが代謝や体内時計に与える影響を整理したレビュー。「どの時間帯に食べるかは無関係ではない」の背景。ただし社会人は続けやすさを優先すべき、という本記事の主張の土台。
- 断続的断食と心血管代謝リスク(ネットワークメタ解析). BMJ. 2025. DOI
→ 複数のRCTを統合した大規模メタ解析。断続的断食は方式を問わず代謝指標を改善しうると報告。「毎日完璧でなくていい」「週単位で帳尻」の科学的根拠。


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