一晩で競合を全部調べて、9日後に自分の結論をひっくり返した

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結論

あの夜に確かめたかったのは、勝てるかどうかではありません。

他社のアプリと自分のアプリに、明らかな相違点が作れるか。

自分にそのアイデアがあるか。

同じものを作るだけなら、作る意味がない。

それだけを確かめるために、相談を続けていた。

そして、その夜に出したもう一つの結論——採用する音声の選定——は、9日後に 自分で取り下げることになります。

断食アプリの手が空いた夜だった

先に作っていた断食アプリが、ある程度方向性に乗って、TestFlightまで進んで、あとは修正するだけという状態になっていた。

他に急いでやることがない、そういうタイミングだった。

少し前から「この辺りは自分にも作れるんじゃないか」とは思っていた。

他社のアプリをいくつかダウンロードして使ってみて、この辺りが強いな、という感触もあった。

最初の打ち合わせは 2026年7月5日(日)の夜21時。

そこから 日付変更線まで、8つの打ち合わせが続いていました。

翌日も仕事だったので早めに切り上げて、6日(月)に5つの打ち合わせ。

この一件の打ち合わせの数は、13になりました。

この夜まで、コードは1行も書いていない。

調べることしかしていない夜だ。

調べていたのは「勝てるか」ではなかった

一番知りたかったのは、当時いちばん強いと見ていたアプリが、実際どれくらい強いのかだった。

使ってみて、使い心地はどうなのか。

師として真似して作った場合、もっといい機能を付けられないのか。

そのうえで、自分がこだわれる 一点があるかどうかを探していた。

見つけたのは「ワンタップで 聞き始める」でした。

読み上げそのものは、どのアプリでもできる。

できていないのは、そこに至るまでの 手数のほうだ。

(この話の出どころは1本目に書いた → 朝、コピーした記事が一瞬で消える)

いま振り返っても、この一点は変わっていない。

ただし、これだけで勝てるとは思っていない。

だから他の機能をくっつけている。

触ってから、2つに割れた

候補として挙げたアプリは、全部ダウンロードして 一つずつ触った。

表を作ったのはそのあとだ。

少し触ると、はっきり2つに割れた。

簡単に使えるだけのものと、しっかり作り込まれている強いもの。

ここで線を引いた。

強いアプリと同じものを作っても、意味がない。

レビューも、ダウンロード数も、中身も見た。

ただし正直に書いておくと、このとき私が見えていた範囲は 広くない。

自分が探した中では大手だと思っていたが、いまでも、まだ見つけられていない アプリがあるかもしれないと思っている。

ブラウザは、最初から戦う気がなかった

その夜、こういう打ち合わせをした。

> 「webブラウザーとして、何かと合体しているアプリってある?」

「たぶん無いだろう」という ひらめきのつもりで聞いた。

結果は…あったw

海外にブラウザと読み上げを一体化させたアプリがある。

ただ、画面は英語で日本語には対応しておらず、日本人が使うには厳しい状態と思いました。

完成度も高いとは言えなかった。

一方で、Webページのその箇所を そのまま読んでいくという作りは良いと思った。

このとき決めたのは、内蔵ブラウザを売りにしないということ。

ブラウザで、SafariやChromeに勝てる感覚はまったく持っていません。

持つだけ無意味だと思っています。

だから、ある程度使えればいいという感覚でブラウザ機能を付けています。

戦う場所はそこではない。

その夜、私はるんるんだった

同じ夜、音声をどこから調達するかも調べた。

端末に入っている標準の音声、買い切り、クラウドのAPI、ローカルのエンジン。

方式を4つに整理して、その中の1つを 採用するつもりでいた。

最初にユーザーへ提供する声の質を、なるべく高くしたかったからだ。

この時はもう、これを採用しようと思っていた。

数日後に覆されるとは、思ってもいなかった。

るんるんだった。

9日後の表に、その名前は無い。

7月14日の音声候補の比較表に並んでいるのは、別の3つだけだ。

採用するはずだったものは、落ちたというより、比較の対象から消えていた。

落ちた理由は、質が悪かったからではない。

・いい声すぎる。そして単価が高すぎる

・自分が生成した音声を固定でユーザーに配るなら、使う価値はある

・しかしユーザーが「何を読ませるか」を 自由に選べるアプリでは、お金が いくらあっても足りない

yomiageは後者です。

だから落ちた…落とさざるを得なかった。

用途の側から見ないと、この判断はできませんでした。

まだ分かっていないこと

ひとつは、まだ見つけられていない アプリがあるかもしれないということ。

あの夜に見た範囲が全部だとは、いまも思っていない。

今も時折り、市場調査で探している。

もうひとつは、自分が想定していない 使われ方だ。

調べている途中で、読み上げアプリのレビューにこういう人たちがいた。

喉を痛めて声が出なくなった人。

もともと発話が難しい人。

その人たちが、読み上げアプリを「自分の代わりに喋らせるため」に使っていた。

自分は「聴くため」の道具だと思って調べていたので、これは予想の外だった。

使い方は多様なんだと、この段階で強く感じた。

yomiageにその機能はまだ入っていない。

入れてもいいと、いまも思っている。

だから聞きたい。

あなたは音声を、聴くために使いますか。

それとも、喋らせるために使いますか。

まとめ

・確かめたのは「勝てるか」ではなく、明らかな相違点が作れるか、自分にそのアイデアがあるか

・候補は全部触ってから表にした。割れたのは「簡単に使えるだけ」と「作り込まれている」の2つ

・ブラウザでは戦わないと決めた。SafariやChromeに勝てる感覚は持つだけ無意味

・一晩で出した音声の結論は、9日後に自分で取り下げた。理由は質ではなく、良すぎることと単価

朝の15分を耳で使えるようにする道具を作っています。

先行登録するとTestFlightに先に招待します。

→ yomiage 事前登録


FAQ

Q. 競合調査はどれくらい時間をかけましたか。

A. 最初の一晩で2時間19分、打ち合わせは8回。

翌日にもう5回足して、約3時間強で整理しました。

ただし調査はここで終わりではなく、音声については9日後に結論が変わっています。

Q. 競合アプリは実際に使いましたか。

A. 候補に挙げたものは全部ダウンロードして、一つずつ触りました。

評価やダウンロード数だけでは、簡単に使えるだけのものと作り込まれているものの区別がつかないためです。

Q. なぜブラウザ機能を売りにしないのですか。

A. SafariやChromeに勝てるとは思っていないからです。

ある程度使えればいい、という位置づけで付けています。

この記事を書いた人
Ken

断食サラリーマンKEN。営業職の会社員。16時間断食を5年続けた経験と、無理なく続ける工夫を発信しています。断食タイマー「16h danjiki」を開発し、記事を耳で読むブラウザー「yomiage」を制作中です。

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